香芝平和委員会の要望書に対する回答について

                                            
                                          平成24年10月22日
香芝市平和委員会 様

                                           香芝市長 吉田 弘明 

                      要望書に対する回答について


 平素は、市政の推進に対しまして、ご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
 提出いただきました要望書について、次のとおり回答いたします。

                                記
 

(国へ要請について)

【回答】現政権の動きを見守ります。
             【企画政策課】

(香芝市の施策に対して)
 
1.核戦争への危険を高めるあらゆる核実験に抗議し、核実験禁止条約の締結、核兵器廃絶を求めてください。
 
 ①原水爆パネル展や平和を考える講演会など平和問題について市民への啓発、啓蒙に努 める事業を積極的に行ってください。今年も文化センターで平和市長会議の訴えの啓蒙パネルが展示されましたが、市民へのアピール度は小さいと思います。
 【回答】 今後も「平和を考えるパネル展」を開催していきます。
                  【企画政策課】
  ②他市のように夏の一定期間でも平和コーナーを市役所ロビーや図書館でつくることもできます。貴重な遺品や体験談は消えつつあります。
【回答】今後検討を進めます。
       【企画政策課】
 
 ③原水爆禁止世界大会等の開催に賛同し、カンパ、代表派遣募金への協力を引き続きおこなってください。
  【回答】原水爆禁止国民平和大行進への賛助については、引き続き行っていきたいと考えています。
   【企画政策課】

 ④核兵器全面廃絶を訴える署名を水寸するため、市役所庁舎や支所、公民館などにポスターを掲示する。また、平和市長会議が推進している核廃絶要請書署名もあります。その署名の管理や推進もできると思います。
  【回答】ポスターを提供いただければ、各施設に掲示を依頼いたします。ただし、掲示の可否・期間・場所等については各施設の判断となります。また、市の諸行事での署名コーナーの設置は、各行事の所管課による個別の判断となります。
【企画政策課】

⑤次世代に平和の大切さを伝える企画したり学校教育における平和学習への援助を行 ってください。生徒への平和学習への成果を励ましてあげる機会も必要と考えます。
 【回答】小中学校においては、日々反戦平和教育を進めていますが、夏休みの登校日を平和登校日としています。平和教育の集大成として多くの学校では修学旅行先を広島、沖縄にして取り組んでいます。
              【学校教育課】

 ⑥これまで市長、市議会議長に賛同いただいた「持たず、造らず、持ち込ませず」の非 核日本宣言の法制化への取り組みを市として協力してください。
 【回答】協力できる事項については、協力いたします。
 【企画政策課】

 ⑦「日本非核宣言自治体協議会」に加盟し、「平和都市づくり」の諸政策を推進してく ださい。
 【回答】「非核兵器平和宣言都市」として、その趣旨にあった「平和都市づくり」を進めます。
               【企画政策課】
 ⑧「非核兵器平和都市宣言」にふさわし市民啓発に努めてください。本市が平和都市宣言をしている事を市民に知らせる平和のパンフレットを作成したり、被爆クスノキを植樹したり、被爆の火を灯す等の事ができると思います。
 【回答】今後検討を進めます。
 【企画政策課】
 ⑨防災に強い安全、安心のまちづくりに取り組んでください。現在の避難場所の整備とともに市民全員が安心できる防災対策を計画し期限を切ったプログラムを作ってください。原発の安全神話が崩れた現在、特に福井原発事故時の対策を検討してください。もしもの事故発生時には、対策無しでは対応できません。時間的、空間的、社会的影響は、距離では測りきれない問題があります。
また国基準より小さい消防署職員を増員して災害に強いまちにしてください。
  【回答】
    地域防災計画については、現在修正作業を進めています。また、震災対策アクションプログラムで各担当課による防災対策事業を、短、中、長期で計画し、事業実施に取り組んでいます。
 原発事故時の対策については、本市だけでなく広域的な対策が必要と考えてお り、国、県及び関西広域連合等の動向や対策で対応したいと考えています。
 消防署員の増員については、担当部所ではございませんので、回答は控えさせていただきます。
         【防災安全課】

2.憲法前文や世界に誇る平和条文9条をもつ日本国憲法を守り無法な戦争に日本が本格的に参戦することのないように平和の尊さを発信してください。この問題についても下記のような要望をおこないます。
 ①侵略戦争を正当化する歴史教科書については不採択してください。
  【回答】
    教科用図書の選択につきましては、歴史教科書に限らず文部科学省や県教育        委員会が定める基準に基づき、公開を原則として採択が行われてきました。
    今後もこの基準に則った採択を行っていきたいと考えています。
                【学校教育課】

 ②「集団的自衛権」の行使は、憲法で認められていません。憲法9条に違反する周辺事態措置法第9条に基づく米軍への軍事作戦には、市の職員や市民を動員したり、その財産を収用しないでください。また、その動員元となる住民基本台帳の利用、運用等に関して慎重であってください。
  ※2002年9月議会での「(周辺事態措置法への)慎重審議の意見書」可決の姿勢を堅持してください。
  【回答】法令に基づき慎重に対応いたします。
  【防災安全課】
 ③あいまいで実効性に疑問のある』国民保護法については、憲法前文の精神を堅持する立場で見直しを行い推進しないでください。むしろ平和的解決への努力、武力攻撃をしない、受けない努力を市としても検討し推進してください。また、その国民保護協議会は、公開で実施し傍聴を認め、協議された内容については、議会に報告してください。
 【回答】
 市では国民保護法(武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法 律)の見直しは行えません。今後も法令に基づき対応いたします。
 また、国民保護協議会を公開で実施し傍聴を認めることは検討して参ります。
 なお、議会への報告については、香芝市議会議長に国民保護協議会委員とて出席 いただいております。
             【防災安全課】

 ④市の各行事、施設、学校等に「日の丸掲揚、君が代斉唱」等を押しつけたり強制をせず、政府答弁どおり憲法m教育基本法に基づき内心の自由を侵さないでください。
   【回答】
    小中学校については、学習指導要領に「入学式や卒業式などにおいては、その意義をふまえ、国旗を掲揚するとともに国家を斉唱するよう指導するものとする。」とあり、その旨にそって各校に指導をしています。
              【学校教育課】

3.憲法違反の自衛隊の隊員募集に協力しないでください。その募集にあたっては、市内青年の氏名、年令、住所等の個人情報をそのために利用することのないようにしてください。また市、教育委員会及び関連する団体が主催する行事に自衛隊を出させないでください。市民の理解、判断の分かれる自衛隊の宣伝については、無用な混乱をおこす元になると考えます。とりわけまだ判断力のない子どもたちが参加する行事においては、行わないでください。
  【回答】
  自衛隊活動として大災害時における災害派遣が行われております。
市民の生命と財産を守ることが何よりも重要なことであり、自治体だけでの対処 については限界があり、今後も自衛隊のこのような活動は必要不可欠なものであると考えられます。従いまして、国からの委託事務である募集事務については、法令に基づき実施してまいります。
  また、現在、各行事における自衛隊の出席予定はございません。
              【防災安全課】

4.どんづる峯の2つの地下壕「旧日本陸軍航空総軍跡」を香芝市及び近畿の貴重な戦争遺跡、文化財、資源として認識し管理、保存を奈良県とともに検討してください。
 ①地下壕を香芝市の文化財に指定あるいは、登録するように市文化財審議会で議論して ください。
   【回答】
市内には郷土の先人が遺した多数の文化財があります。現在、原始・古代・中世・近世の各種文化財に通じた有識者を委員に委嘱して、順次、市内に所在する文化財の調査と審議を諮っており、それ以外については現状では検討しておりません。
 【生涯学習課】

 ②①のうえで、地下壕の安全対策をおこない内部を公開すること。
   【回答】
地下壕は二上山特有の軟弱な凝灰岩層を掘削して作られています。元来、凝灰岩は脆く、時間が経つにつれて自然に溶解してしまいます。凝灰岩で作られた文化財として、市内には古墳時代の石棺や古代・中世の石塔などの数十基の石造物が遺存しており、応急処置として、薬剤の含浸による保存処理を実施して保存に努めております。これらの経験から、地下壕については、面積も広く、また、膨大な保存処理費用がかかることが予想されますので、現状では極めて困難と思われます。
 【生涯学習課】

③どんづる峯など市内の旧跡、名所などを案内する観光ボランティアを養成して市内の活性化、文化交流に役立ててください。
   【回答】
どんづる峯(奈良県指定天然記念物)周辺をはじめ、市内の史跡や文化財については、二上山博物館内で、主に来館者に展示品などを解説する「二上山博物館ボランティアガイドの会」があり、要請があり次第、随時、史跡や文化財の現地案内をはじめ、二上山登山の道案内等を通じて交流を図っております。
【生涯学習課】
 
④どんづる峯地下壕周辺の境界明示を決めること。
※戦争遺跡保存について大学の研究者の助言がありますので、下記に記し、意見を述べます。
   地下壕調査は全体図(平面図1/100、断面図、詳細図)の作成、壕口の位置図、ビデオ・写真記録、地質的な所見、航空総軍関係資料調査(地元自治体史、防衛省戦史資料室、戦史叢書等)、地元の聞き取り調査等が必要。
   調査のやり方については、十菱・菊池編『しらべる戦争遺跡の事典』正・続、柏書房2002、2003、戦争遺跡保存全国ネット編『保存版ガイド日本の戦争遺跡』平凡社新書2004。
   これらは、すでに民間で進められている内容が多くあり調査に多額の費用がかかるとはいえないと思います。
   【回答】
当該地は民有地であり、また、各種の調査に多額の経費を要することが予想されるため、現状では極めて困難であると考えております。
     【生涯学習課】
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by jcpkasiba | 2012-10-26 07:02 | Comments(0)
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