デマンド交通:未契約のまま運行 香芝市、委託料も未払い /奈良

香芝市が今年4月に始めた予約制の乗り合いタクシー「デマンド交通」を巡り、市と委託先のタクシー会社の契約が完了しないまま運行が続いていることが毎日新聞の取材で分かった。市側が用意した契約書に不備があり、現在も委託料が支払われていない状態だ。トラブルが長引けば事業継続に影響が出かねず、利用者からは「早く解決を」との声も出ている。【伊澤拓也】

 市は実証運行を経て昨年12月に事業提案型のプロポーザル方式で公募し、今年1月に市内のタクシー会社を委託先に決定。市は本格運行が始まる4月1日までに、会社と3年間の随意契約を結ぶ予定だった。

 しかし、委託料から差し引く運賃相当分など契約書の中身が決まらず、契約に至らないまま市議会は3月議会で予算3800万円を可決。市から会社側への契約書提出は5月にずれ込んだ上、運賃の消費税が市の“二重取り”になるミスも見つかった。

 既に利用予約は3月下旬から受け付けており、タクシー会社は4月から予定通りサービスを開始。契約書細部のやり取りが続き、運行半年が過ぎた現在も委託料は支払われていない。

 1日当たり利用者は約200人に上り、タクシー会社の社長は「委託料が入らず運営は苦しいが、利用者からは好評なので何とか続けたい」と言う。市生活安全課は「市に非があったのは間違いない。(タクシー会社に)説明を尽くして疑問点を解消したい」とし、契約手続きを急いでいる。

 毎週利用している女性(79)は「運転手さんも親切で助かっている。早く解決してもらいたい」と話した。

==============

 ■ことば

 ◇デマンド交通

 公共交通が不便な地域の住民を乗り合いのタクシーやバスで低料金で送迎するサービスで、導入する自治体が全国的に増えている。香芝市の場合、利用者は事前に利用登録。電話で予約した上、運賃200円で自宅から公共施設や病院など市内約280カ所の乗降場所に中型タクシーで移動できる。運行は平日の午前9時〜午後4時半。登録者は高齢者を中心に約1万1000人。
[PR]
by jcpkasiba | 2015-10-24 08:02 | Comments(0)
香芝ほっとNews
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31