核兵器禁止条約の草案明らかにー香芝市議会で条約実現へ「決議」を

ニューヨークの国連本部で制定に向けた交渉が進められている、核兵器を法的に禁止する条約の草案が明らかになり、前文に「被爆者の苦しみに思いをはせる」という文章が盛り込まれました。草案をまとめたコスタリカの大使は先月、長崎を訪問していて、「被爆者の思いに応えたい」と話しました。
核兵器禁止条約の草案は、22日に議長国のコスタリカが発表しました。
草案では、核兵器の使用は国際人道法に反する行為だと断じたうえで、核兵器の「使用」だけでなく、「開発」「製造」「取得」「所有」「保管」「移転」「実験」を、どのような状況でも行ってはならないとして、核保有国が強調する「核抑止力」の考え方を否定しています。
また、前文には「核兵器の使用による犠牲者・被爆者と、核実験によって影響を受けた人々の苦しみに思いをはせる」という文章が盛り込まれました。
草案をまとめたコスタリカのホワイト大使は先月、長崎市を訪問して、被爆者から被爆体験を聞いていて草案を発表した際、「被爆者の思いに応えたい」と話しました。
ホワイト大使に被爆体験を話した池田道明さんは「被爆者に気を配ってもらって、ありがたい。条約の制定を進めてほしい」と話しています。
来月15日から再開する条約の交渉は、この草案をもとに行われることになっています。
【感謝の思いでいっぱい】
「被爆者の苦しみを心にとどめ置く」という文章が盛り込まれた核兵器禁止条約の草案について、長崎市の田上市長は「草案をまとめたコスタリカのホワイト大使が、長崎で被爆者の話を直接聞いて、被爆地の思いをしっかりと受け止めたうえで、核兵器禁止条約の交渉会議を進めていただけることに感謝の思いでいっぱいです」と話しました。
田上市長は、ホワイト大使が先月、長崎市を訪れた際、「高齢化が進む被爆者は、生きている間に核兵器禁止条約が実現することを願っている」と伝え、条約の制定を要請していました。
来月から再開される条約の交渉について、田上市長は「核兵器保有国や核の傘の下にいる国々が参加をしない中での交渉だが、条約が成立した後に、出来るだけ多くの国々が参加することが、条約をより強い意味のあるものにしていく。
そういう流れができるような取り組みを日本政府にお願いしたい」と話していました。
【長年の努力が草案に】
長崎の被爆者団体のひとつ、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長は「長崎市の伊藤一長前市長が、国際司法裁判所で、『黒焦げとなった少年』の写真を掲げて、核兵器の非人道性を主張したことを含めて、被爆者が長年核兵器廃絶を訴えてきた努力が、このような草案になったと思うと感慨深い。ただアメリカなどの核保有国や核の傘の下にある日本政府も、条約づくりを批判していて残念だ。まだまだ、核廃絶を求める長い運動が必要だ」と話しています。

NHK


[PR]
by jcpkasiba | 2017-05-24 07:23 | Comments(0)
香芝ほっとNews
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31